20代後半に当時住んでいたマンションでのできごとです。
管理人さんからの呼び出し音が鳴ったので、なんだろう?と思い、管理人室のある一階へ降りていきました。人当たりのよい管理人さんで、とある大企業を退職後、マンションの管理人として再就職されていたようです。
「息子の結婚相手を探しているんですけどね、なかなか見つからなくて」と息子さんの婚活についての話がいきなり始まりました。
「家の敷地内に新居もすでに建ててあるんです。あとはお嫁さんがきてくれるのを待っているだけなんですよ」
「で、和香子さんの知り合いで誰かいい人いませんか?」
え??? (いやいや、それはちょっと)
ひょっとしてお相手が決まらないのは、その敷地内に建てられた新居が原因なのでは?と思ってしまいました。でも、さすがにそれは本人には言えず。
もちろん「わたしの知り合いに誰もいません」と言ってすぐにお断りしました。住人の私にお願いするくらいなので(最後の手段だったのかも)、もう何度も断られていたのかもしれません。
管理人さんとしては、いったいなぜ結婚できないのか?その原因がまったくわかっていない様子でした。
女性側から(よほどの理由がないかぎり)相手の親と喜んで同居をするというのはめったにありません。
この管理人さんの場合だと、婚活でやってはいけない「親との同居を前提に」を全面に出してしまいました。
それよりも、結婚後に援助などの金銭的サポートをしたほうがずっと喜ばれるのですが・・。
住む家ですが、親からの援助があると、親の意向を無視するのはむずかしい。それならば、いっそのこと援助なしで自由に生きるのもあり。でもそれだと人生ハードモードの可能性も。
援助をしてくれる、でも口は出さない。これが一番ありがたいのですが、現実はそういう人は稀かもしれません。
どちらにせよ、他人である義親との同居はむずかしいものです。だからこそ、婚活の場合には「同居」という言葉には気をつけたいですね。