和香子の暮らし

小さく住まう、楽しく生きる

テキサスに移住する米国人

米国ではテキサスに移住する人が増えているそうです。

特にカリフォルニアから移り住む人たち。理由は異常な物価高、治安が不安定、移民が多すぎるなどでカリフォルニアを脱出。

動画サイトではロサンゼルスのダウンタウンが閉店だらけの街になっていて閑散とした様子が映し出されていたりしています。もちろんカリフォルニア全体がそうではなく一部だと思いますが、それでも、モノを盗んでも950ドルまでは窃盗罪にならないというのはもうそれはなんでもありの最初の一歩、無法地状態・・。

私にとってのカリフォリニアといえば、太陽が降り注ぎ、海が似合う人たちが大勢いるというかっこいいイメージでした。在米中に4回訪れたことがあり、ドライブでサンタモニカやサンタバーバラに行ったときは、ため息が出るほど素敵すぎて「いつか住めたらいいな」なんて思ったこともあります。

テキサスといえば古き良きアメリカが残っている南部の都会。訪れたことはありませんが、ロデオなど伝統を守りながら、ゆったりとしたカントリー生活を送っているという感じです。

そういえば、以前ポッドキャストでカリフォルニア育ちの米国の方が「テキサスは日本の京都」と言っていました。たしかに言われてみればそうかもしれません。

どんな地域でも、住む人の質が変わってくると風景、習慣、価値観などが少しずつ変わっていきます。最初の10年くらいはその変化にあまり気づかないけれど、20年30年過ぎてくると街の風景が変貌していたり・・

これが良い方向へいけば問題ないのですが、治安が悪化していくとイメージは悪くなるばかり。もうここは自分の住む場所ではないと気づいたとしても、慣れ親しんだ街を出るのはむずかしい。

仕事、持ち家、子どもの学校などその場所で生きていくための基盤ができあがっているとなると、その土地を離れるのは相当な覚悟がいるはずです。

1991年に旧ユーゴスラビアで内戦がありました。理想の多民族国家といわれていたのに結局は民族主義がひどくなり激しい内戦へ。そのとき「将来の米国はどうなるんだろう」とふと思ったことがあります。

同じ多民族国家だけどまさかこんなことにはならないよね?って。 結局、永遠に安心して住める場所(国)って、ほんのごく僅かなのかもしれません。

2024年、米国でCIVIL WARという映画が公開されて話題を呼びました。日本では10月に公開予定です。